50台前半の歳のときに、スキューバダイビングに初挑戦しました。
挑戦すると決めたはいいものの、実際にやるまでに、かなりの葛藤?(おおげさかもしれないけど、人生で一番不安に感じました)があったので、それを記録しようと思います。
高齢でダイビングを始めたいけど、いろいろ不安がある方の、なんらかのご参考になれば、幸いです。
50歳になったときに同窓会がありましたが、その前に仲の良かった友達4人だけで食事をしました。
そのうちの一人が若いときからずっとダイビングを続けているとのこと。
あとの二人もダイビングをやったことがあるとのこと。
「今度、みんなでダイビングに行こう!」ということになりました。
わたしも軽い気持ちで、
「行こう!行こう!」
と、言いました。
約1年後の夏に行くことになりました。
ダイビングを含む沖縄ツアーに4人で申し込みましたが、すぐに1人が体調を理由に行かないと言い、もう1人も子供の受験があるから行かないとのこと。
結局、現役で頻繁にダイビングに行っている子との二人だけで行くことになってしまいました。
二人だけだと、わたしが行かなくなったら、その子が一人でダイビングに行くことになってしまうから、ちょっとプレッシャーだな〜と感じつつ、後には引けなくなりました。
沖縄ツアーでライセンスを取得するツアーに申し込んではいましたが、「その子に、絶対に迷惑をかけてはいけない!」と思ったので、前もって地元のダイビングスクールで練習することにしました。
持病があっても、ダイビング、できる?
いざ、ダイビングを始めようと調べ始めると、どんな持病であれ、服薬しているようなヒトは、主治医に診断書にもらわないといけません。
わたしには、持病があるので、かなり心配でした。
主治医に、だめって言われたらどうしよう?
と、不安でしたが、先生は、ダイビングの危険性を知ってか知らずか、
「心肺に異常なし」
と診断書に書いてくださいました。
沖縄のライセンス取得コースを申し込みました。「PADIオープンウォーター Cカード」
体験ダイビングといって、ライセンスがなくても潜れる深さは12mです。
「PADIオープンウォーター Cカード」というライセンスを取れば、18mまで潜れます。
ダイビングを頻繁にやっている友達が、
「ライセンスを取ったほうがいい」
と、自分が初めてライセンスを取得したところに申し込んでくれました。
ライセンス取得コースは3泊4日です。
申し込んだツアーでは、前もって、テキストが送られてきて、宿題をやっておきます。
沖縄では↓
1日目 | 筆記テスト |
2日目 | 背の立つ浅い水域で練習 海洋実習2本 |
3日目 | 深い水域で海洋実習2本 |
4日目 | 自由行動 |
スポーツクラブに入って、水泳講習を受けました
日頃、運動を全くしていなかったし、足ヒレを上手く使えるか不安だったし、とにかく不安だったので、できることは全てしておこうと思ったのです。
スポーツクラブには、誰が使ってもいいように、足ヒレが置いてありました。(ダイビングで使うものとは違いますが・・・)
スポーツクラブで足ひれ、初めて使ってみましたが、
「足ヒレ使うと、結構進むな〜」
というのが、実感です。
わたし、クロールで息継ぎが上手くできないのですが、スキューバダイビングの場合、息継ぎは必要ないので、その点の心配はありませんでした。
地元のダイビングスクールに入りました。
沖縄でいきなりダイビングに挑戦して、途中で「やっぱり、やめる」というのは、友達に迷惑をかけてしまうと思ったので、その前に地元のダイビングショップで、ちょっと習ってみることにしました。
不安要素は、なるべく排除しておかなければ・・・
これは、結果としては良かったです。
同じ時に講習を受けた中学生の姉妹さんがおられましたが、覚えが早く、自分の歳を感じましたが・・・
プールで練習
まず、近くの深めのプールで練習することができました。
いきなり、海で練習することが、とても怖かったので、プールでの練習があってよかったです。
ここで、足ひれが上手く使えるのか確認できましたし(上手く使えなかったので、スポーツクラブで練習しました)
息を吸ったり、吐いたりできることが確認できましたし(笑)
ボンベを担いでも、背骨が潰れるほどではないことが分かりましたし、
わたしほど、心配性の人はいないかもしれませんが、とにかく心配でした。
浅い海での練習
地元近くの海での実習にも参加しました。
たしか、4月ころだったと思います。(たった、3年くらい前のことなのに、記憶が薄れています)
海の中って、水温が、海の外より2ヶ月遅いらしいです。
つまり、4月なら、海の中は2月くらいの水温。
なので、ウエットスーツでなく、ドライスーツという冬用のものを着ます。
ドライスーツって、下はトレーナーとかを着ます。
スーツの中に水が入ってこないんです。
空気を含むようなもの(セーターとか?)を中に着てしまうと、浮力がついて、水中で潜りにくくなってしまうということで、わたしは普通のトレーナーを中に着ました。
海に着いてから着替えたのですが、ドライスーツは分厚く、きつくて、とても一人では着られませんでした。
先生や他のベテランの方に手伝ってもらって、やっと着ることができました。
(そういうもののようでした)
グローブも一人では着用できなくて、手伝ってもらったし、頭にかぶるものもピッタリサイズなので、かぶるのが結構たいへんでした。
これは、慣れたら大丈夫なんでしょうし、着るのを手伝ってもらったり、手伝ったりというコミュニケーションもいいものだと思います。
冬用のドライスーツを着たら、海の中で寒さや冷たさは感じなかったです。
グローブが分厚いので、いろいろ作業がしにくく、その点で私の不安が増えましたが、その点は、海に行って初めて分かったので、もうまな板の上の鯉でした。
実習が終了して、陸に上がる時、もうボロボロでした。
ボンベは重いし、ゾンビのようでした。
でも、同じ時に潜った60代の男性は、会社を退職してからダイビングを始めたそうですが、もっとボロボロだったそうです。
わたしは、まだましだったようです。
それを聞いて、ちょっと自信がつきました。
ダイビングのレンタルマスクで、(近視の)度がちょうどいいのがあるか不安
ダイビングのマスクは目と鼻をおおうようなものですが、通常のメガネの上からはつけられません。
視力の悪い人は度の付いたマスクをしないといけません。
繁忙期に、ツアーを申し込んだダイビングショップに自分の近視にあった度のレンタルマスクが残っているのだろうか?と不安になってしまいました。
ものすごく、不安になり、自分で購入することにしました。
自分のいつも行くメガネ屋さんで、前に購入した眼鏡の度数を聞いて、それをダイビングショップに伝えて、購入しました。
4万円くらいして、ちょっと高いかなと思ったけど、安心には代えられませんでした。
船酔いが心配
もともと、わたしはバスなどに乗ると酔いやすいタイプです。
だから、実習までボートで行く”3日目の「深い水域での講習」”が不安でした。
船酔いした状態で「深い水域で講習」なんて、危険すぎる!と不安でした。
「アネロンニスキャップ」という薬が、乗り物酔いに一番よく効くと言われたので、それを持っていって、飲みました。
結果としては、「アネロンニスキャップ」はよく効いて、ボートにも酔わずに、無事、深い水域での講習も受けることができました。
講習から脱落しそうな人はいたけど、全員講習終了できました!
同じ講習を5人で受けたのですが、途中でこわくなって、「やめる」といった人がいました。
若い女性の方でした。
結局、しばらく休んで、私達の講習を見ているだけでしたが、思い直して、講習に再合流されました。
わたしも、沖縄が初めてだったら、途中でやめてたかもしれないと思いました。
でも、地元の海で、少し講習を受けていたので、気持ち的に少しだけ余裕を持つことができていて、沖縄では(まだ不安はありましたが、)「やめる」ということなく、最後まで講習を受けることができました。
ただ、わたし、とても緊張してるのと、日頃から運動していないからか、他の人よりバタバタと動きすぎて、ボンベの空気の減りが早かったです。
ボンベの空気の減りは自分でもインストラクターさんも時々チェックするのですが、わたしのボンベの空気の残りが少なくなってしまったので、わたしたちのグループの講習が(おそらく)ちょっと早く終了となりました。
PADIのウオーターオープン、Cカードのライセンスが取れました!
事前の(友達から見たら過剰なくらいの)準備で、不安が減って、無事、PADIのウオーターオープン、Cカードというライセンスが取れました。
3日目の午前にとれました。
3日目の午後は、そのライセンスを使って、オプショナルプランの慶良間諸島のダイビングに参加できました。
そこで、ウミガメを見ることもできました!
まとめ
50を過ぎて、初めてダイビングをしたのですが、思ったより大変そうだということが、行くことを決めてから分かりました。
それまでの人生のどんな緊張するような不安なことも、全て地上で行えるものでしたが、ダイビングは海の中です。
下手したら、死んでしまいます。
もう、怖くて怖くて、考えたら、眠れない日もありました。
でも、ダイビングをする人って、「案ずるより産むが易し」という精神的な土壌があるのか、「そんなに心配することないよ〜」って言うんですよね。
長年ダイビングをやっている友達もダイビングのインストラクターさんも。
実際、海の中では、海の深さなど考え始めたら、怖くて仕方なくなってしまうので、なるべく考えないようにしました。
「考えない〜。考えない〜。」
海の底は浅いところと深いところがあります。
浅いところでは手をついて休んだり進んだりできて、楽です。
深いところでは、休めないので、次の浅いところまで必死で足ひれを動かしました。
おそらくコツをつかめば、必死にならなくてもいいんだと思います。
今は、ダイビングをしていません。
ダイビングをできたことは私の大きな自信になって良かったのですが、正直、続けたいとは思わなかったです。
度のついたマスク、4万円くらいしましたが、それきり使ってませんが、もったいなかったとは思っていません。
海の中で目がよく見えないと、危ないと思うんですよね。
いつか、浅い海でシュノーケリングに使いたいと思っています。
今日もお読みいただきありがとうございました!