今日は、結婚相手の選び方について、書いてみます。
義父は若い頃、「うちの娘と結婚してほしい」と、40人もの人から言われたそうです。
ハキハキとして、真面目に働いて、稼ぐ力もある。
将棋、ビリヤード、野菜づくり、釣り、商売、何をやっても上手。
どのようにして、義母が義父と結婚することになったのか、
詳しくは知りませんが、
親同士が決めたようです。
そのことを思うとき、ハキハキとして、真面目に働くし、明るいから、
〜結婚相手としていい〜
というわけではないんだな〜ということです。
義父は確かに商売熱心で、真面目にはたらくし、
かといって、堅物でもなく、趣味も多く、
それだけ聞いたら、なんか理想的ではないですか?
でも、そうでもないんだな〜ということが分かってきたのが、
最近の私の収穫です。
世の中の、どんな幸せそうに見える人も
そういうわけではないんじゃないかな〜
と思うわけです。
義父は、「人がどう思うか?」ということが想像できない人です。
まずいときは「まずい」
人の服装をみて「もっと春らしい服を着なさい」
父の日の花を配達してくれた花屋さんに
「もっと華やかに、赤やピンクの花を使いなさい。」
たぶん、他にももっと、センスを否定するようなことを言っているんじゃないかと思います。
後日、わたしがその花屋さんに行ったときに、店員さんの顔がこわばっていて、義父にそう言われたと言ってました。
介護保険でヘルパーさんをお願いしていたときもあったけど、その方やケアマネジャーさんにも、ひどいことをたびたび言って、その苦情が私に来るので、それがかなり辛かったです。
結局、義父の方から、介護サービスを断ったので、ヘルパーさんなどからの苦情を聞くことがなくなって、わたしは精神的に楽になりました。
週末、洗濯をしに行くのと、ゴミを持ち帰るのは、他の方々の苦情を聞くよりは、全然楽です。
本人は、まったく悪気がなく、思ったことをそのまま言わずにいられなくて言ってしまうようです。
どんなに言っても、義父の性格は変わらないので、わたしは諦めています。
かなり口が肥えているので、わたしの手料理は初めから食べたくないようで、
「作りましょうか?」と言っても、断られるのが幸いです。
「どんなことも初めからうまくいくことはないからね」と言って、義母がいなくなってから、料理にチャレンジしたり、いいところもあります。
かなり、足腰が弱ってきましたが、根気強く一人で暮らしています。
「やってもらうと、ダメになるからね」と、洗い物は自分でやると言い張って、
いつも台所や冷蔵庫などをきれいに保っていて、すごいな!と思うこともあります。
義母がいたときは、だいたい間に義母が入ってくれていたので、
嫌なところも良いところも見えにくかったです。
最近、つくづく思うのは、仕事ができる人とか、能力がある人って、
もしかしたら、ぱっと見は分からない、困ったところもあるんじゃないかな〜
と思うのです。
テレビとか見てて、すごく活躍している人とか、稼いでいる人って、
昔はただ、「すごいな〜」「いいな〜」
「自分の子供も、そういう風に育ったらいいな〜」
とか、思ってました。
でも、最近は、
「家族が大変なんじゃないかな・・・」
とか、思ってしまいます。
あんまり羨ましくはないな〜
と・・・
仕事ができる人と結婚したいとか、仕事ができる人と娘を結婚させたいという親世代は
まだまだ若く未熟なんじゃないかな・・・と思うのです。
まあ、ギャンブラーだったり、もっともっと困った人と結婚するよりは、全然ましなのかもしれませんが・・・
人間、となりの芝生が青く見えるといいます。
優れたところが、とかく目立ったりしますが、
その優れたところは、他人に対して、極端に言えば、冷徹であるからこそ、
極められたのかもしれないと思うのです。
例えば、奥さんが子育てでキツくても、淡々と自分の仕事を最優先で続けられるとか・・
最近、「幸せそうに見える人も、何かしら、思うようにいかないことがあるかもしれない」
と思うようになりました。
結婚相手の選び方ですが、若い頃の義父の例で言えば、
たいていの親御さんは、娘に生活力のある男性を!と思って、選ぶことが多いようですね。
私も若かったら、そう思ったかもしれませんが・・・
今だったら、もし娘がいたら、
「人の気持がよく分かって、きつい時や苦しい時に助けてくれる人」と結婚してほしいなと思います。
まあ、なかなか、そこまで見極めるのは難しいかもしれませんが
あと、優しすぎて、職場で他の人の仕事をたくさん引き受けすぎて、
体を壊してしまっても困りますが・・・
ただ、すごく稼ぎのいい人の奥さんには別の苦労があるんじゃないかな・・・と
想像する今日このごろです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!