不動産所有者の住所氏名の変更の登記申請が義務化に備えよう!
不動産所有者の住所・氏名に変更があった時に変更の登記申請が義務化されるそうです。
令和3年に不動産登記法の改正がありました。
令和8年4月までに不動産を所有している場合だそうです。
(具体的な施行日(スタート日)はまだ決まっていないそうです。)
もし、すでに引っ越しなどで住所が変わっている場合は変更登記をしておいたほうが良さそうです!
登記申請をオンラインで自分でやってみる
以前に友人が「自分でもできるよ〜司法書士さんに払う手数料がいらないよ〜」と言っていたので、わたしも自分で申請してみることにしました。
自分でやってみたら、わかりにくいところがいくつかあって、ものすご〜く時間がかかってしまったので、今後、自分でやろうとするかたのお役に立てば・・・と思い、注意点や説明を以下に記します。
自分で登記申請をしてみようという方は、わたしがこの記事を書いたあとに法律などの変更があるかもしれませんので、実際には、法務局のホームページなどでご確認の上実施してください。
オンラインでどこに申請するのか?管轄の法務局
自分が今、住んでいる地域の法務局でいいのかな?と問い合わせたら、所有している土地の管轄の法務局に申請しないといけないそうです。
今回、所有している土地が遠方にあることから、わたしはオンライン申請でやってみることにしました。
オンライン申請といっても、申請先は所有している土地の管轄の法務局です。
まず、管轄の法務局を以下のサイトから確認してください。
法務局の「管轄のご案内」ページはこちら⬇
オンライン申請「登記・供託オンライン申請システム」の準備
⬇このサイトから準備できます。
いろいろやりかたがあるようですが、わたしは「申請用総合ソフト」をWindowsのパソコンにインストールしてそこから請求しました。(Macのパソコンではできません)
登記・供託オンライン申請システム「申請用総合ソフト」を使ってみる
↑
ここからソフトをダウンロードします。Windowsのパソコンでないとだめなようです。
操作手引書を見ながら操作する
出てくる選択肢の中から「申請用総合ソフト篇【簡易版】(不動産登記申請)」を選びます。
オンライン申請を電子署名なしでやる方法:QRコード付き(2次元バーコード付き)書面申請
電子署名や電子証明書について、どうしたらよいのか分からなくて、わたしはそれについて調べるのにかなり時間を費やしてしまいました。
無料で電子署名を付与するアプリはないか?など、さんざん探してしまいました。
「登記ねっと 電子署名 無料」とか・・・
でも、見つからず、有料版の無料期間で使ってみるか〜などと覚悟を決めてみたり・・・
「登記・供託オンライン申請システム」のFAQを見ても、『手続によって、電子証明書が必要なものと不要なものがあります』などと書いてあり、「手続き一覧」をクリックしてみてもよく分かりません!
サポートデスクに聞いたら、簡単でした。
サポートデスクのお答えは「電子署名や電子証明書が不要なやり方」があります!でした。
え〜!
電子署名がいらない方法:QRコード付き(2次元バーコード付き)書面申請を選ぶ
上記マニュアルにそって、やっていきます。
QRコード付き書面申請の注意点
入力時の注意点
・申請書作成から「QRコード(二次元バーコード)付き書面申請(権利に関する登記)【署名不要】」をクリックして、出てきた中から「住所変更」などを選ぶ。
・数字は「全角」で入れる。数字に限らず、全部「全角」です。
・不動産の所在地はうろ覚えだったので、固定資産税の納付書の住所と面積を見て記入しました。
入力した後の注意点
・「申請データ送信」を指示にしたがって送信したあと、「到達」ボタンが表示されます
・自分の送信した申請のところを右クリックすると、印刷するものがいくつか出てくるので、その中から下の2種類を1枚ずつ印刷します。
1)QRコード(二次元バーコード)付き書面申請書
・登記申請書の申請人の氏名の横に押印する!
「㊞」などと親切には書いてませんので、うっかり押印をしないで送ってしまいそうです。
要注意です。
2)登録免許税納付用紙の印刷(不動産)
これは収入印紙を貼る用紙です。ただの白い紙でも収入印紙が貼ってあればよいそうです。
QRコード(二次元バーコード)付き書面申請の場合、登録免許税は収入印紙を貼って送るのみの方法しかないそうです。
「電子納付」はできないそうです。
3) 1)と2)を並べて契印する
・印刷したQRコード付きの申請書と収入印紙を貼った紙は並べて契印を押します。
「契印」という言葉が聞き慣れないので、調べてみました。
QRコード付き書面申請 送付するもの
・添付書類①:(「住所変更」の場合)「住民票の写し」です。
※「写し」といっても「コピー」ではありません。市役所で受け取った原本やコンビニの機械から印刷されたそのものを添付する必要があります。
住民票に書いてある前の住所が登記されている住所だといいですが、引っ越し(住民票上の住所変更)を前回の登記から2回以上している場合は、普通の住民票では証明できないから、法務局に適切な添付書類を聞いたほうが良さそうです。
添付書類② 収入印紙を貼って契印した紙
添付書類③ (「登記完了証」がいれば)簡易書留代金の切手を貼った返信用封筒
・送付方法は書留がいいのか?
書留でも書留でなくてもよいそうです。
わたしは急がないので普通郵便で送付しました。
法務局に到着すれば、「登記ねっと」上に到着した旨が表示されますから、到着したことが分かります。
※あと、「登記完了証」を送ってほしい場合は、簡易書留で送れるよう切手を貼った返信用封筒を同封してくださいとのことでした。
登記完了証は権利証(登記識別情報)と違うので、売買などで使用することはないそうです。
ただ、現在、どうなっているかを私以外の家族が分かるようにもらって紙で保管しておいたほうがいいかなと思って、わたしは送付してもらうことにしました
以上、わたしが自分で、なるべく安価に住所変更登記をやるために行ったときに分からなくて調べまくったときの注意点です。
自分でやってみた。QRコード付き(2次元バーコード付き)書面申請 まとめ
住所変更登記は、自分でやれば
・収入印紙:2,000円
・申請書を送付する封筒と切手代(書留にしたければ書留代金も)
・登記完了証を返送してもらうときの返信用封筒と切手代(簡易書留代も)
・郵便局に行くときにタクシーを使う人はタクシー代などのみでできます。
司法書士さんに払うお金は節約できます。
ただし、時間はすご〜くかかってしまいました。タイムイズマネーと考えれば、節約でもなかったかもです(汗)
わたしは、わからないところが多くて、調べまくって時間がかなりかかってしまいましたので、この記事を書いてみました。なるべくお金をかけないで自分で申請をやってみよう!という方のお役に立てましたら、幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!