「一生に一度は登りたい(まだ、登ったことがない)」
というレベルなのに、この方は、今の所、2060回、富士山に登ったことがあるようです。
富士登山を1000回もすることになったきっかけ
實川さんが勤めていた会社の工場に中国人の留学生が1年交代で来ていて、その人達をボランティアで富士登山に案内していたことがきっかけとのことです。
様々な記録
・一筆登山(4登山口の五合目から山頂までを一筆書きのように30時間52分で完歩。途中、幻覚を見ながら)
・東京駅から歩いて富士山頂まで(東京駅から東海道を通って、富士山頂へ。こちらも幻覚を見ながら)
・日本横断及び3,000メートル峰30座に挑戦、29日29座を達成(3人のお子さんの子育て中。お休みには3人のお子様の部活の応援に行き、お仕事も忙しく朝7時に出勤、夜中の12時まで残業。月に150時間の残業をこなしていた時期とのこと。34日間の休暇届を出して2週間音沙汰なく、出発の4日前に休暇の許可が出たそうです。休暇が終了して、出社したら、ウエスト10cm体重10k減、真っ黒に日焼けして、別人のようだといわれたそうです。)
・不眠不休で54時間56分で8連続(往復)登頂(歩いているときに花や西洋の棺桶のようなものや、いろいろな幻覚が現れては消えたそうです。)
↑連続60時間は超えないようにしないと不足の事態が起こるかもしれないと、それ以上はやめたそうです。)
實川さんはスーパーマンなのか?
子供の頃、小児喘息があったり、過去に動脈硬化を指摘されたことがあったりされています。
高所恐怖症だそうです。
下界では足も速くなく、普通の人になるそうです。
歩くのもスローだそうです。
おばあさんパワー
富士山で出会った、84歳のおばあさん、タクシーで5合目まで来て、1回目は6合目か7合目でリタイアし、半月後に再チャレンジして、山頂まで登ったとのことです。
ヨレヨレになりながら、4泊5日で登っておられたそうで、實川さんは「富士登山は体力じゃない、登りたいという気持ちだ」と思ったそうです。
實川さんが「世界中の誰より凄いと思う人」戸田巽さん
この本が2011年の7月に出版されていて、その当時、86歳だったようです。
見た感じは60代だそうです。
實川さんが目標とされている方です。
83歳で4登山道の一筆登山をやり遂げたとのこと。
本では、88歳(数え)の米寿の記念には大阪市の日本一低い天保山から15日間、48kmを歩いて富士山に登る挑戦を掲げておられると書かれていました。
ちょっと調べた限りでは、達成されたようですね!!
う〜ん。凄いです。
まとめ
こちらの本を買ったのは、約4年前です。
それからの4年で、わたしは、体力の低下を感じています。
そして、富士山なんて、もう、とてもじゃないけど登れないだろうと思っていました。
でも、今、こちらの本を読み返してみると、
あれ?もしかして、登れるかも?
というか、登れなくても、6合目まででもいい、ちょっとずつ上に登れるようにチャレンジし続ければいいんだ!という気持ちになっています。
また、中国人の留学生を富士山に連れて行ったことや、小学校の恩師の先生などとの長い親交、山で出会ったヒトとの交流など、たくさんの方々との交流に驚かされます。
お父さんが蒸発してしまったり、金銭的な理由で高校に行かずに就職したり、最終的に大学を卒業されたり、就職先が何回か変わったり、とても変化のある人生を送ってらっしゃるなと感じます。
高校に行けなくても、くさるわけでもなく、就職先のお仕事もとても楽しかったようです。
でも、そのあとの職場が変わる中では、好きでないお仕事もあったようですが、好きでないことはできないとのことで、やりたいことだけやって来られたようです。
本を読んでいると、あまりにも人生が色とりどりであること、そして、それらを事細かく憶えていらっしゃることにビックリです。
それらを読んで、本当にいろんなことを思わされました。
・やりたくないことを我慢して頑張らない。
・自分ではどうにもならない環境もあるかもしれないけど、それらに特に悩まない。
・何かを達成するのは、能力とか体力の問題ではなさそうだ。
この記事では書ききれないほど、いろいろな記録や経験をされている實川さん、コロナが収束したら、また富士山に登られると思います。
さらなるご活躍が楽しみだし、自分も頑張ろうと思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!