おすすめ本「大家さんと僕」高齢の親へのプレゼントにもいいです。

 


久々に「大家さんと僕」を読み返しました。

お笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎さんが書いた漫画です。

矢部さんは気象予報士の資格を持っていたり、「進ぬ!電波少年」などで5ヶ国語も身につけるなど、多才な方です。

2017年に単行本として、発売されて、読みたいなと思って、買いました。

面白かったので、実家の母にも贈りました。

とても喜んでくれました。

手元に置いて、くり返し読むと言ってました。




「大家さんと僕」は、単行本刊行後、2ヶ月で15万部を超えるベストセラーとなり、2019年6月21日時点で78万4,000部の売上となったそうです。

1977年生まれの矢部さんと矢部さんが2階を間借りしていた一軒家の当時87歳だった上品な大家さんとのやりとりが描かれた漫画です。

留守中に雨が降ってきたら、洗濯物を取り込んでくれていたり、当初、距離感の近さに戸惑っていた矢部さんです。

でも、大家さんと食事をしたり、旅行に行ったり、買い物に行ったり、ともに過ごす時間が増えるとともに、大家さんのところで間借りしていなかったら、知ることのできなかったことを知っていきます。

食品もデパートでしか買わない大家さんですが、一緒に買物に行ったら、デパートでは店員さんが大家さんのプライベートなこともかなり知っていて、デパートも昔ながらの商店街のように、意外に人情味あふれる場所なんだなとわかったりします。

また、戦争を経験していない矢部さんが、大家さんからもらったおすそ分けのおやきをみて、「疎開中はおやきくらいしか食べ物がなかったんだな」と思っていたら、大家さんは「疎開中はそんなご馳走はなかったから、食べてないですよ」と・・・

それを読んで、「うわ〜戦時中って、本当に大変だったんだ〜!」とあらためて、感じさせられたりします。

ただ、そういうしんみりするばかりの漫画ではなくて、「んふふ!」と、思わず笑ってしまう場面も多いです。




高度成長期の日本に育った私は、とかく効率重視で、勉強や仕事が大事という価値観で育ってきました。

なんとなく、ゆっくりした高齢の方に寄り添えるような心の余裕がありません。

いつも時間に追われているような・・・

そんなことないですかね?

でも、本当は、そういう「ひととのふれあい」が生活の中心で、『仕事や勉強は、そのための手段である』という暮らしができるのが理想です。

そういう生活をするように、なかなか頭が切り替えられないですが・・・

でも、ちょっと、立ち止まって、今の仕事中心の生活でいいのかな?と考えさせられるような楽しい、ホッとするような漫画でした。


今日も読んでいただき、ありがとうございました。

まだ、読まれていない方、ぜひ、読んでみてください。




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