8月6日の夜に、小田急線の車内で、男が刃物を振り回して乗客の男女が襲われたという事件がありました。
容疑者は、「6年前から幸せそうな女性を見ていると『殺したい』と思うようになった」と供述しているそうです。
「幸せそう」って、まさしく「幸せそう」なだけであって、本当に幸せかどうかはわからないですよね。
半世紀近く生きてくると、そう思うことが何回かありました。
「あ〜、この人幸せそうだな〜。何の悩みもないんだろうな〜」とずっと思っていた人が乳がんで治療中だったり・・・
「この人、美人だし、感じが良いし、幸せそうだな〜」と思った人が、旦那さんと離婚して、母子家庭で大変で、今の仕事も厳しいから、新たな資格をとりたいと言っていたり・・・
その方は、女性の嫉妬が怖いから、髪を伸ばさないと言っていました。
それを聞いて、長い髪に嫉妬する人がいるんだ〜?と不思議に思いましたが、そういう人が周りにいたんでしょうね。
まあ、病気であっても、母子家庭であっても不幸というわけではないですし、
わたしがその方々を「幸せそうだな〜」と思ったのは、その方々が本当に幸せで、それが表情に出ていたのかもしれません。
ただ、どんな人も病気もせず、人間関係も悪くなく、何のトラブルもなく一生を終えるということは無いとは思います。
困難があっても、表情に出さず、人に言わず(知らない人には言わないでしょうし・・・)、なんとか日々をやり過ごしているということも多いと思います。
そういうときに、人を羨む気持ちは分かりますが、どうにかして、良い方向に行くように気持ちを持っていきたいですよね・・・
「あ〜、今、私は人をうらやんでいる・・・」と思ったら、その事に気持が向かわないように、なにか自分が夢中になれるものを探してみるとか・・・
(なかなか見つからなかったりしますが・・・)
音楽を聞くと、苦しんでたり、悩んでたり、人を羨んでたりする曲がたくさんありますね。
わたしは、昔は音楽を聴きませんでしたが、聴くようになってから、「あれ?みんな悩んだり苦しんだりしているんだ!」と分かるようになりました。
悩んだり、苦しんだりしているのが、自分だけではないと分かるのは、結構慰めになると思います。
テレビで歌を歌っている人を見て、華やかで歌が上手で、声も良くて、「私もそういう風に生まれたかった〜」と思ったことはしょっちゅうでした。
あるグループのボーカルの人をみて、
「(才能があって、きれいで、悩みなんかないんだろうな〜。そういう人って、)なんか好きではないな〜」と言っていたら、
「この人、すごく苦労してるんだよ」と、子どもから聞いて、ビックリでした。
わたしって、単純ですね〜。見た目で、すぐ判断してしまう〜。
実は、苦労してるからこそ、気持ちのこもった歌が歌えるのかもしれませんね。
いろんなマイナスの気持ちをなんとかやり過ごす?(という表現でいいのか分かりませんが)ために、芸術というものがあるのかもしれないですね・・・
back numberの「ミスターパーフェクト」を聴いたとき、ボーカルの清水さんはまさにパーフェクトな人に見えるのに、きっとご自分ではそう思ってないんだろうな〜と思って、びっくりしました。(きっと、清水さんの才能に羨んでいる人はたくさんいるはず)
とりとめもなく、他人が幸せかどうかは見た目ではわからないということを書いてみました。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!